代表 | 松井 三津子 |
---|---|
住所 | 〒101-0047 千代田区内神田3-23-5 |
TEL | 03-3256-3598 |
神田駅北口から徒歩1分ほどの神田警察通り沿いにドラッグセンターマツイさんがあります。この地にお店を構えたのが明治時代。歴史あるお店を訪ねると、店内には4人ほどのお客様が座って談笑されていました。お客様との強い繋がりが感じられる温かいお店です。
創業されたのはいつ頃ですか?
松井さん:明治45年頃です。私の舅の舅が始めました。ずっとこの場所で薬とたばこを扱っています。でも、今は薬局をお休みしています。主人が亡くなって薬剤師がいませんので、今はたばこだけですね。舅からの「たばこだけはやめないで」という遺言を守ってお店を続けています。
駅から近く、オフィス街なのでお客様も多いのでは?
松井さん:ええ、朝とお昼、夕方はとても忙しいですね。ビジネスマンの方が会社に行く前に寄って、買って行って下さいます。タスポが導入されてからは特に皆さん、お店に買いにきて下さるので、朝は6時半からお店を開けているんですが「他のお店が開いてないからとても助かる」と喜んでいただいています。店の左手に灰皿を置いているんですが、朝は20人くらいの方がそこで一服していますよ。
今もお店でお話をしている方々は、やはり常連さん?
松井さん:そうですね。朝は「いってらっしゃい」で、夕方は「お疲れ様」が挨拶です(笑)。今、お店の中でお話している方たちは、近くの会社にお勤めしている人たちばかりです。いつも来てくれて、みんなでお話してる、たまり場みたいなものですね(笑)。お客様と忘年会もやるんですよ。30人くらい来てくれます。皆さん会社も年齢もバラバラで、かえってそれがいいみたいですね。和気藹々とやっていますよ。
それはすごい。オフィス街のいこいの場ですね。
松井さん:今までうちに買いに来てくれていたお客様で、会社が駅の向こうに移転したんですけど、わざわざうちまで来て、たばこを買ってくれる方もいるんですよ。自分の会社が入ってるビルの1階には、たばこを売ってるコンビニがあるのにね。たばこはどこでも同じ値段なのに、わざわざうちに買いに来て下さるんですから、本当にありがたいことですね。
ディスプレイの中に可愛いお人形が飾ってありますね。
松井さん:近くに小学校があるんですけれど、そこの小学生が学校で作ってプレゼントしてくれたんです。かわいいでしょう。夫がまだ生きていた頃ですから、おじいちゃんとおばあちゃんとおばさんと三人分。小学生も気軽にお店に寄ってくれますよ。お話したり、お茶を飲んでいったりします。ですから、うちに寄ってくれる人は子供から大人まで幅広いですよ。いつも誰かがいて、お話していますね。
周辺案内
佐竹稲荷神社
佐竹稲荷神社は、秋田湯沢市を治めた佐竹家が江戸屋敷を構えた際、鬼門除けのため、廷内に社を建立したことから始まります。神田西口商店街の一角にある社は、今でも地元の人々に愛されています。
東京都千代田区内神田3-10
JR「神田駅」下車 徒歩1分
出世不動尊
神田駅から神田橋方面へ続く、出世不動通りの名称由来ともなった不動尊です。もともとは江戸城内にあった一橋徳川家の表鬼門除けとして祀られていたと言われています。
東京都千代田区内神田2-6
JR「神田駅」下車 徒歩5分
編集後記
お店を訪ねた時にいらっしゃったお客様のひとりが、「こんな人情味あふれるお店は今どき珍しいですよ」とお話して下さいました。6月末には改装を終え、ますます居心地のいいお店にリニューアルします。お客様との絆の強い、笑い声の絶えない温かいお店の雰囲気に、我々取材陣もほっと癒されてきました。