代表 | 伊原 基代子 |
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住所 | 〒170-0014 豊島区池袋1-1-6 |
TEL | 03-3988-4108 |
東京の山の手、三大副都心のひとつである池袋駅は、複数のターミナル駅を中心に、巨大な百貨店、飲食店、オフィスビル、文化施設などが建ち並ぶ賑やかな集客エリアです。そんな池袋駅北口の平和通り商店街にお店を構えるアリエスの伊原さんにお話を伺ってきました。
創業されたのはいつ頃でしょうか?
伊原さん:昭和25年8月2日です。創業時は乾物屋で始めました。このお店の前に、父が神田のすずらん通りで乾物屋をやっていたのですが、そこは仮店舗だったので、戦後、自分たちの生活の糧になるような商売を始めようということで、こちらの池袋に移って来たんです。
今は喫茶店とたばこ屋さんの営業ですか?
伊原さん:昭和47年に家を建て替える時に、喫茶店とたばこ屋にしました。その頃は近隣住民もだいぶ少なくなってきていたので、食べ物を売るにも難しかったんですよね。2、3年前に妹が病気になってしまって病院に通わなくてはいけなくなったので、喫茶店は休業にしたんですけど、今も休業癖がついちゃって、まだ再開できないの(笑)。ですから、今はたばこだけですね。
珍しい種類のたばこもたくさん置いていますね。
伊原さん:私が珍しいものが好きだったもので、ちょっと変わったものを置きたくて始めました。若い人にも来てもらいたいし、気づいたらこんなに増えちゃいました(笑)。あとは地域的に他のたばこ屋さんより、品揃えを多くして「この店に来ればいろんな種類のたばこが置いてある」というイメージを作りたかったので、手を広げていったんです。
種類が増えると在庫管理も大変ですよね。
伊原さん:そうですね。ですから、特殊なたばこを定期的に買われるお客様には、月にどれくらいの頻度で来られるかをあらかじめ聞いて、過剰な在庫を持たないようにしていますね。それと、たばこは乾燥するとおいしくないんですよ。お客様にはなるべくおいしい状態でお渡しするのが、たばこ屋のサービスですよね。買っていただいたたばこを「おいしいな」って思っていただくために商品管理を徹底しています。たばこの値段は全国一律なので、どこで買っても同じじゃないですか。でも、お客様には「この店で買ったたばこはうまい」って思っていただきたいんです。
接客の際に気をつけていることはありますか?
伊原さん:笑顔で接することですね。あとは相手にもよりますけど、声をかけること。私ひとりで店番しててもつまらないから、お客様とおしゃべりするしかないでしょ(笑)。年齢確認するにも「私からすると、25歳か19歳かわからないから、ちょっと年齢確認させて?」というように、お客様に不快感を与えず声をかけていくには、こちらがおちゃらけるほうがいいんじゃないかなと思います(笑)。でも、最近の未成年者は正直ですよ。「いくつ?」って聞くと、「うう~ん」なんて言うんです(笑)。そういう人には「おばさん、ずっとお店やってるから、誕生日が来たらまた来てね。それまで待ってるからね」って言うと素直に頷いてくれるんですよ。
周辺案内
東池袋中央公園
池袋のシンボル・サンシャイン60の足下を緑で飾る公園です。周辺のショッピングビルやオフィスの喧噪からは想像もつかないほど、静謐で広々とした都会のオアシスです。
東京都豊島区東池袋3-1-6
東京メトロ有楽町線「東池袋」下車 徒歩5分
JR「池袋」下車 徒歩15分
本立寺
播州姫路庵榊原家の奥方代々の菩提寺とされています。池袋駅からほど近い場所にありますが、境内は、ひっそりと静かな佇まいです。
東京都豊島区南池袋2-20-37
JR「池袋」下車 徒歩5分
編集後記
とても気さくで明るい伊原さん。店名の由来をお尋ねすると、伊原さんが4月生まれなので「アリエス(牡羊座)」にしたとのこと。「本当は12店舗展開するつもりだったのよ」と笑っていました。楽しいお話をたくさん聞かせていただき、取材時間はあっという間に過ぎていきました。お客様との間にも楽しく、笑いの絶えない時間が流れているのでしょう。