代表 | 石井 光男(駅前店) 石井 紀江(中央街店) |
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住所 | 〒115-0045 北区赤羽1-16-2 |
TEL | 03-3901-3370 |
赤羽駅前の好立地にお店をかまえる種屋さん、お店はこの駅前店と近くの商店街に位置する中央街店と、二つありました。今は、中央街店は奥様が、駅前店は息子さんがみていらっしゃって、ご主人はこの二つのお店を忙しく行き来するのだそうです。
種屋さんという屋号はどこから取ったのでしょうか?
ご主人:農家の作物の種からです。昔はこの辺りはみんな田んぼや畑でしたので、その種を升で計って売っていました。だから『種屋』。私が三代目で、息子で四代目です。今は駅前の店は息子が、中央街店は妻がみています。
その頃はお店はどんな形態でしたか?
ご主人:家の軒先でお店をやっていましたね。それから、隣が銭湯だったんです。それでお菓子も扱い始めて、みんながお風呂に入りに来て、帰りにお菓子を食べてくれましたね。たばこは昭和のはじめ頃に始めたんじゃないかなあ。先代になる前の戦前からですね。
ご主人はお店をいつ頃継がれたのですか?
ご主人:私は大学を出てすぐ店を継ぎました。もう四十数年になりますね。駅前の店が5時から21時まで営業していて、新聞や雑誌も扱っています。朝は4時半に起きて、店を開けて、しばらくすると妻がおにぎりとか、温かい食べ物を持って来てくれて。今は息子が店をみてくれるので、私は8時に店に行って息子と交代して、お昼まで店にいて、また休憩を挟んで16時になったら交代してと、ローテーションを組んでいます。
朝が早くて営業時間も長いですし、辛いと思ったことはないですか?
ご主人:一日もないです。辛いとは思わなかったな。楽しかった。結婚して、自分がたくさん働けば家族が何とかなるって思いましたし。働くことはいいことですよ。全部が自分の力になります。自信が出てきますね。遊ぶ時間がないのではとよく言われますが、私は踊りをやっているんです。剣舞といいまして、30代くらいから、商売やりながら夜中に始めました。先生に習ったあとは自分で始めて、今、お弟子さんが十数人います。
すごいトロフィーの数ですね。これは全部ご主人が剣舞の大会で?
ご主人:そうですね。でも、大会に出るのは去年までにしました。自分の踊りの練習にあまり時間が割けなくなってしまって、恥ずかしい踊りをしたくないんですよね。今年からはお弟子さんの指導に専念。それも楽しみです。お弟子さんには、女性も多いんですよ。
それでは最後に、お店に立っていてご主人が気をつけていることは?
ご主人:たばこは90%以上手売りでして、100%固定客ですから、お客様とは仲良く、面白く、友達感覚でいます。お客さんも気軽に話しかけてきてくれますし、会話もいつも楽しいですね。
周辺案内
LaLaガーデン
赤羽スズラン通りとして、長年地元の人々に愛されてきた商店街、平成9年には、首都圏で最大級の開閉式全天候型アーケード街「LaLaガーデン」として、生まれ変わりました。周辺に大手スーパーや百貨店ができても、昔からの赤羽の顔として、今でもたくさんの買い物客で賑わっています。
東京都北区赤羽2-1~16
JR宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、京浜東北線、埼京線「赤羽」下車 徒歩2分
カトリック赤羽教会
コンベンツアル聖フランシスコ修道会で設立されたカトリック教会、1949年に赤羽に設立され、現在では北区の景観百選にも選ばれ、地元の人々から親しまれています。周辺の高いビルに囲まれながらも、たたずまいの美しさから、テレビドラマのロケなどによく使われるとのこと。
東京都北区赤羽2-1-12
JR宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、京浜東北線、埼京線「赤羽」下車 徒歩3分
編集後記
ご主人は、剣舞の他に居合、詩吟も長年続けられているのだとか。読書も大変お好きだとのこと、商売をしながらそれだけの習い事を続けるバイタリティに頭が下がります。「若いときに一生懸命働いて、年を経たら今度は若い人に、自分の持っているものを還元していく」と仰っていたご主人の言葉が印象的でした。