代表 | 森岡 和夫 |
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住所 | 〒165-0026 中野区新井5-17-13 |
TEL | 03-3386-1879 |
西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩2分。昔ながらの商店街の一角で、たばこ店を営んでいらっしゃる森岡商事さん。現在お店を運営されている3代目のご主人は、会社勤め時代のノウハウを活かし、たばこ業界に新たな風を巻き起こすべく、日々尽力されているようです。今回はそんな頼もしいご主人に、今後の展望をお伺いしました。
ご主人は3代目ということですが、お店を継がれたのはいつですか?
私が店を継いだのは、平成12年の12月です。ちょうど46歳の時でしたね。もともとここは、昭和の始めに祖母が始めた店。その当時は、文房具やお菓子などを扱っていたようです。昭和63年に祖母が亡くなった後、店を父が継いだのですが、しばらくして体調を崩しまして、十分に店の運営ができなくなってしまったんです。その間は母や姉が店を切り盛りしてくれていたのですが、そろそろ私が母の近くにいて、家や店を守っていかなくてはと思いましてね。それで会社を辞めて、店を継ぐ決心をしたんです。
小さい頃からお店の手伝いなどされていたんですか?
そうですね。私が小さい頃は年末になると、知人にたばこをプレゼントする方が多かったんですよ。今みたいにカートンではなくて、化粧箱に入れて販売していましたので、その梱包で忙しかったみたいですね。ですから私も、年末には店番をしたり、梱包を手伝ったりしていたのを覚えています。私の小さい頃は、この辺りの商店街も活気があり、人通りも今より多かったんですよ。毎月8のつく日には、すぐそこにある新井薬師にお参りに行く人で賑わっていましたね。そういえば、昔は店の裏に法政大学のグラウンドがありましてね、南海に入って活躍された鶴岡選手も練習に来ていたと、父から聞いたことがありました。
店を継がれてから、戸惑ったことはありましたか?
まず驚いたのは、たばこの発注を電話でしていたことですね。たばこは銘柄もたくさんありますから、いちいち電話で復唱しながら発注していると、間違いも起きますし時間もかかるんです。どうしてそんな面倒なことをしているのかと思いまして、JTの方にお願いして、FAXで発注できるように切り替えてもらったんですよ。
FAXで発注するようになって半年経った頃、発注端末が導入されるというお話をいただいたんです。しかし、わざわざ端末を置くのも面倒だったので、パソコンで発注できないかとお聞きしたところ、それが可能になりましてね。それ以来、ずっとパソコンで発注をしています。こちらの都合のよい時に発注できますし、間違いも起こりにくいですから、ずいぶんと楽になりましたよ。
在庫管理も徹底していらっしゃるそうですね
ええ。1週間で何の銘柄が何個売れたかというのは、すべて把握しています。そのデータを積み重ねることによって、実際、うちにどれくらいの販売力があるのかを把握できるんです。お客さまの動向で売り上げは増減しますから、もちろんバラつきはありますが、データを長く取れば平均値を出すことはできます。それによって、在庫の適正数が分かるようになりますね。在庫をたくさん持ちすぎると、品質が落ちてしまいますし、新しい商品も入れられなくなる。ですから、うちの倉庫には、持つべき在庫数をあらかじめ書き込んでいますし、自動販売機にはテープを貼って、商品を補充する際の目安にしているんですよ。私は会社勤め時代に、生産管理や物流などを担当していたので、その辺りのノウハウを今後も活かしていきたいと思っています。
会社勤めの時には得られなかった"やりがい"はありますか?
会社勤めをしていた時は、毎月決まった日にお給料が入っていましたけど、今は、売れなければお金が入らなくなるわけですから、会社勤めの方が楽かもしれませんね(笑)。ですが、自分の思ったように運営できますし、余計なストレスを感じずにすむのは、自営の最大の魅力です。あとは、お客さまとのコミュニケーションもやりがいのひとつです。最初は接客になれていなかったのですが、最近はリピーターのお客さまと、話が弾むようになって、それがとても楽しいですね。お客さまとよい関係を築くことができれば、ずっとうちの店を利用してくれる可能性も高まりますからね。同様に、新規のお客さまの気持ちも掴んでいくことが、今後の課題ですね。
休みの日は、どのようにリフレッシュされていますか?
毎週日曜日がお休みなのですが、休みの日は朝からテニススクールに出かけています。テニスは結婚したばかりの頃に、妻と一緒にできる趣味を持ちたいと思って始めたんですよ。でもふたりとも初心者だったので、ラリーが続かない(笑)。だからテニススクールに通いはじめたんです。最初は妻と一緒に通っていたのですが、妻は平日も練習に通っていますし、よく試合にも出場しているので、今では家内の方が腕を上げていますね(笑)。
周辺案内
新井薬師 梅照院
天正14年(1586年)に、行春という僧が建立したのが「新井薬師」の始まりといわれています。二代将軍・秀忠公の第五子、東福門院が患われた悪質な眼病が、祈願により治癒したことから『眼の薬師』や、第五世玄鏡が、如来の啓示によって優れた小児薬を調整したことから『子育て薬師』などと呼ばれています。古くから地域の方々に親しまれている寺院です。
住所:東京都中野区新井5-3-5
※西武新宿線新井薬師駅下車、徒歩5分/JR中央線中野駅下車(北口)バス5分
編集後記
会社勤めの頃に学んだノウハウを活かし、たばこ業界の活性化に意欲を燃やしていらっしゃる森岡さん。現在は組合の会計理事にも就任し、今までの慣習を大切にしながらも、組合員のみなさんが、よりよく運営できるよう改善を目指していらっしゃいます。
今後も地域のみなさんと力を合わせて、よりよい店舗づくりに励んでいただきたいですね。