代表 | 渡辺 浩之 |
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住所 | 中野区中野 |
中野一の繁華街であるサンモール商店街にお店を構える「煙草屋 万富」さん。800種類もの銘柄と、かわいくておもしろい喫煙具の種類の多さは圧巻です。また、テレビ番組の“アド街ック天国”、雑誌“ぴあ”、最近ではデジタルハイビジョンの番組でも紹介されるなど、たばこ専門店として有名なお店です。
“万富”という屋号の由来は?
祖父の代からこの地で果物屋をしていました。祖父の名前が“富貴(ふうき)”で、当時、八百屋・青果店の屋号に“万~”とつけるのが流行っていたらいしですね。
たばこの免許を取得したのが25年程前。それからしばらく果物屋とたばこ屋を兼業していたんですが、7年前、私に代がかわった時にたばこ専業店にしました。
何銘柄あるんですか?
よく聞かれるんですけど、たぶん800種類位だと思います・・・正直、数えたことがないのでわからないです(笑)。もう多すぎるから、だいたい800種類位かなとは思っていますが。地方限定、廃止の銘柄でも一部扱っているものもあります。
中野ライターについて
当店こだわりのオリジナルライターです。何にこだわったかというと、フランス製の“Bic”(※ライターのコレクターやマニアの間では有名なメーカー)にしたこと、100円と言う値段、お店のロゴをお願いしている方に味のある「中野」という文字を書いてもらったこと。
最初は1色しか作ってなかったけど、お客さんのご要望で、今では10種類の色ぞろえを用意しています。年間1万本は出ますよ。
自販機は置かない
お店の間口が狭いことあるけれど、自販機ってどうしても目立ついい場所に設置することになるから、それでお客さんの視線をさえぎるのはもったいない。店内に入って陳列商品を楽しく見て、選んで頂きたいので。
こだわりは?
たばこの品揃えと喫煙具の種類の豊富さ、バラエティーさです。もともと専業店にしようと思った時に、ターゲットを20・30代の女性にしたので、「かわいい」といわれる様なライターを取り揃えたり、なるべくポップな店作りにしています。
たばこ専門店と謳っているからには、“ない”というのが嫌なんです。携帯灰皿でも「東急ハンズに負けない品揃え」をコンセプトに取り揃えていますので、喫煙具は万富に行けば何でもあると思って頂ければうれしいです。
例えば、自分の家の近所に東急ハンズがあれば便利ですよね。それって、“あそこに行けば何でも揃うから”とお客さんの頭の中に地図が描かれているのだと思うんですよ。万富に行けば“たばこに関するものなら何でも揃う”と多くの方に地図を描いてもらえるような店作りにしたいんです。そのための仕入れは大変ですよ。カタログだけでは間に合わないので、自ら問屋に足を運んで探し回ったりしなければいけない。
お店で心がけていること
お店でのんびりできる時には、できるだけパイプを吸うようにしています。若い人にもパイプの世界に入ってきてもらいたいので、パイプの煙をゆっくりくゆらせる姿や香りを体感してもらえるように、自分がディスプレイになるように心がけています。葉巻は一時期のブームで年齢層が下がったんですが、パイプはまだ偉そうというイメージが拭えないようですから。
周辺案内
魚々楽(ととらく)
家族経営の居酒屋さん。旬の新鮮な魚を使った料理と、厳選の各種地酒をゆっくりと楽しめるお店。
(中野区中野 5-56-11 白百合ビル2F)
平凡
地元の人々に愛されているラーメン屋です。トッピングのゆずの香りがさわやかに口の中に広がり、サッパリ味。
(中野区中野 5-63-4)
編集後記
商品を1つ1つじっくり手にとって楽しんでいるお客様の様子が伺えました。カップルやお友達同士での来店も目立ちます。ご主人の狙い通りのターゲットへアプローチできているようです。
お店のお休みは年末年始のみですが、ご主人のご趣味の和太鼓では、代表を務めるほど熱中されているようです。また、9月に開催される“氷川神社例大祭”にも毎年参加されているので、お神輿をかついでいるご主人の姿にお目にかかれるかもしれません。