
代表 | 木下君子 |
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住所 | 大田区大森北3−29−18 |
TEL | 03-3761-0413 |
大田区の平和島は戦後、平和への願いを込めてその地名がつけられました。主要幹線道路が多く通っているため流通業務用地として、また、平和島競艇場でもその地名が知られていますが、平和島駅西口方面は、商店街と住宅街が連なる静かで住みやすい街です。
こちらで薬とたばこを扱う木下薬局さんの奥様にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?

ご主人:私は二代目ですが、大正12年の関東大震災のときにはもうお店がありました。薬局として創業して、最初からたばこを扱っていたかどうかは定かではありませんが、私が子供の頃には販売していたので、たばこも70年以上にはなると思います。
奥様:私が嫁いできた昭和の時代は、この商店街も賑やかでした。すごくいい商店街で、夕方には買い物客でいっぱいでした。たばこもよく売れましたし、お店は忙しかったです。
それまで奥様はご商売に携わっていたわけではないんですね。

奥様:私は結婚する前は会社員でしたから、ここに入ったときに初めて商売をしたんです。忙しいし、たばこの銘柄もわからないしで苦労しましたが、3ヶ月くらいでずいぶんできるようになりました。もう必死で覚えて。
人間はやる気を出せば何でもできるということがわかりました(笑)。
すごく努力されたのですね。素晴らしいです。今はたばこのお客様は常連さんですか?

奥様:近くに小型のスーパーができて、たばこを販売するようになってからは、うちでは売れなくなってしまいました。ですから、たばこは固定のお客様用に置いています。買いに来てくれてありがたいですよね。
常連のお客様とはお話もよくします。たばこを買いに来るお客様でも、薬を買いに来る患者さんでも、色々な悩み事があって、お話していく人がいます。お話を聞いているうちに「じゃあ、どこかお茶でも飲みに行きましょうか」って一緒に出かけたりしますよ。
本当にちょっとしたことがきっかけでお友達になれますよね。それがまたお店の良さだとも思います。だからどんどん友達が増えていきます。いい人に囲まれて幸せです。
素敵です。お客様を大切にされているんですね。

奥様:来てくださるお客様を大事にしたいという気持ちは強いです。お店をやってる人はそうじゃなきゃいけないとも思いますし。だから会話が続くようになるんですよ。お店の中で座ってお話を聞くことはよくあります。私がお店にいないと寂しいって言ってくれるお客様もいるので(笑)。
以前、処方箋を持ってうちに来たお年を召したお客様が、待っている間ずっと「足が痛い」って仰っていたので車で家までお送りしました。とっても喜んでくださって。
やっぱり親切にすると、相手の方からも大事にしてもらえるものです。そのお客様が作ったものをいただいたりして、そういう交流が生まれますよね。
奥様は組合の美化活動にも熱心に取り組んでいらっしゃると聞きました。

奥様:去年から参加しています。大森や大井町、蒲田駅周辺のゴミを拾うお掃除をするようになりました。組合の女性たちが集まってゴミを拾って行くんですが、私が一番若いくらいですから(笑)率先して働きます。
大井町くらいまでだったら自転車で行きますよ。結構距離はあるんですが、いい運動になりますし、ここにもまた、いい人たちばかりで楽しいです。
周辺案内
入三銀座商店街


平和島駅の西側に入三通り(いりさんどおり)と交差する入三銀座商店街があります。歴史は長く、終戦直後から続く商店街とのこと。今回取材に伺った木下薬局さんも、この商店街に面しています。
大田区大森北3−29
京浜急行電鉄「平和島駅」下車徒歩8分
最徳寺


浄土真宗本願寺派寺院。開基は文暦元年(1234年)9月に藤原氏の一族、永頓が当地に建立したと伝えられています。現在の本堂は大正11年に起工され、昭和2年に落慶法要が厳修。都内では数少ない七間四面の木造本堂です。
大田区大森北3-18-25
京浜急行電鉄「平和島駅」下車徒歩8分
編集後記
奥様がずっと「いい人たちに囲まれて幸運です」ということを仰っていて、それは奥様の人となりが素晴らしいので、いい人たちが集まってくるのだろうなと感じました。それくらいお客様を始めとした周りの方々を大切にされて、交流を楽しまれています。とても前向きな奥様で話していて明るい気持ちになりました。
ご主人ともども、いつまでもお元気にご商売に励まれ、そして交流の輪を広げていってほしいです。