代表 | 冨田 憲政 |
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住所 | 江戸川区北葛西5-29-8 |
江戸川区北葛西の閑静な住宅街に、かわいらしいピンクの外壁が目を引く、たばこと駄菓子を扱うお店「トミーショップ」さんがあります。
昨年2022年に建て替えたばかりの新しい店舗は、明るくてたばこも駄菓子も種類が多く、楽しくなってついつい長居してしまいそう。
そんなお店を営むご主人にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
ご主人:創業は1974年で、私が1歳のときです。昨年、店舗を建て替えたのですが、それが2回目の改装になりました。父は定年まで会社員として勤めていましたが、父の方針で「会社員は定年後、面倒を見てもらえないから何か商売をやりなさい」と母に勧め、それで母が駄菓子とクリーニングのお店を始めたんです。
なぜ駄菓子かというと、会社員だった父が、会社帰りに錦糸町の問屋まで仕入れに行って持ち帰ってこられるものだったからですね。小さくて重たくないものですから。
たばこの銘柄が豊富ですね。陳列の棚が華やかです。
ご主人:たばこは方向転換しなきゃいけないなと思って。昨年に店の建て替えが終わりましたが、立て替えの間1年半くらい休業していたんです。
以前は紙巻きたばこ中心に販売していましたが、今はコンビニでほとんどの紙巻きたばこが買えるじゃないですか。休業している間、たばこのお客様は離れちゃってるし、だったら店を再開するときに、珍しい銘柄や手巻きたばこに力を入れていこうと品揃えを変えている最中ですね。手巻きはもちろん、喫煙具、紙巻きもコンビニでは売っていないものを揃えるようにしています。
銘柄のセレクトもご主人自らされているんですね。
ご主人:そうですね。手巻きの銘柄は以前から知っているものや、有名どころとか、見た目とか。それから、Twitterでつながった人気のたばこ屋さんのご主人に喫煙具のことなどを教えてもらって参考にしました。私がTwitter、妻がインスタをやってくれています。インスタには駄菓子を載せています。
たばこに関してはSNSもやりにくい時代ですが、それでもできることはやって、コアなお客様に来てもらえればと思っています。
今は奥様と2人でお店を切り盛りされているんですね。
ご主人:妻は会社員でしたが、この2月に退職しました。幸いなことにお店が忙しくなってきたので、手伝ってもらえればと。たばこの銘柄も今覚えている最中です(笑)。
お店が新しくなって、たばこのお客様も変わりましたし、これから少しずつですね。建て替え前は駄菓子屋というより、たばこ屋という店構えで、若い人は入りづらかったみたいですけど、今は入りやすくなったようです。
若い人の喫煙率は下がっていますが、その中でも吸っている人たちが少しでも手巻きたばこやちょっと珍しい銘柄に興味を持ってくれるといいですね。
それでは、ご商売を営む上で気をつけていらっしゃることは?
ご主人:自分が店に買い物に行って嫌だなと思うことはしないということですね。しゃべり方が横柄とかいう自覚もないので(笑)。
たばこに関しては銘柄とお客様の顔を覚えるということですね。たまに珍しい銘柄を「ありますか」って聞いてくるお客様もいて、そのときはなかったんですが「仕入れますよ」と言ったらそれから定期的に来店してくださる。他では売ってない銘柄をうちに買いに来てくれるお客様も少しずつですが、増えてきてありがたいです。
駄菓子については長年やっているものですから、子供時代から買いに来てくれて、大きくなって子供を連れてきたり、中には孫を連れて親子三世代で来てくれるお客様もいて、こちらもありがたいことですね。
周辺案内
宇喜田東公園
細長い公園内にはユニークな形の遊具が設置してあり、子供たちのよい遊び場となっている。また、アーチのあるバラ園では、季節になると色とりどりのバラが咲き、老若男女の目を楽しませてくれる。
江戸川区中葛西1-26
東京メトロ東西線「葛西」下車徒歩10分
地下鉄博物館
日本初の地下鉄開通から現在までの歴史を紹介している。また、車両の展示や、運転台の操作ができるシミュレーターを設置し「みて、ふれて、動かして」学習できる参加型ミュージアムとして子供たちに人気の博物館である。
江戸川区東葛西6-3-1
東京メトロ東西線「葛西」駅高架下
編集後記
お店の壁面はピンク色で、かわいいキャラクターが目立ち、お子様連れのお母さんや、若い人が入りやすい造りです。同時に「世界のたばこ」のサインもあるため、喫煙者にも入りやすい。世界中の銘柄がずらっと並んだ棚を見ていると、どんどん興味が出てきます。
目を転じれば駄菓子もたくさん置いてあり、大人も子供も楽しいお店なので、お近くをお通りの際はぜひ立ち寄ってみてください。