代表 | 大野 光雄 |
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住所 | 板橋区大谷口北町72-5 |
TEL | 03-3956-1417 |
東京メトロ、西武鉄道が構内を共用する小竹向原駅。東京メトロ副都心線で池袋や渋谷へ直通できるアクセスの良さがありながら、昔ながらの静かで落ち着いた住環境が魅力の街です。
今回訪れる大野屋さんの近くには、向原団地という大規模団地もあり、住民の行き来が多そうです。
こちらで長年ご商売を営むご主人にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
ご主人:昭和35年創業なので、ちょうど60年経ちます。私の父がたばこ屋として商売を始めました。それから雑貨などいろいろなものを扱って、今の文房具のお店になりました。
最近は本と雑誌も少し置いています。前の大谷口通りを挟んで斜め向かいにドラッグストアがあるんですが、若い人たちが買い物に来て、その帰りにうちに寄って本を買ってくれます。
お店は改装して20年くらい経ちました。
すごく綺麗なお店ですよね。お店はずっとこの場所で?
ご主人:そうですね。創業時はこのあたりはずっと畑と田んぼばかりでした。うちも、もともと農家でしたが、ここは道路の角にあるし、商売をしてもいいんじゃないかって父が店を始めたんです。
その後、近くに向原団地ができたんですよ。うちの店の東側が宮の下商栄会という商店街ですが、そこに団地の住民の方々がよく買い物に来てくれました。
今は駅前にもスーパーができて、商店街は衰退しちゃいましたが(笑)。
商店街のほうでもご主人は役員をされているのでしょうか?
ご主人:商店街では会計をやっています。5月5日にちびっ子祭りがあって、11月3日には秋の収穫祭というイベントを行います。
ちびっ子祭りでは、この先にある公園にハムスターやリス、クジャクなどの動物を呼んで子供たちに遊んでもらいます。
フリーマーケットもやるし、大道芸の人が来て、子供たちに風船を作ってくれたり、まぐろの解体ショーもやります。解体したまぐろを売ったり、町会で作ったうどんを出したりなどするので、ふだんより、10倍はお客様がみえますよ。
すごく楽しそうなお祭りですね。たばこの銘柄も多いですが、文房具や子供向け雑誌も置いてあるので、子供さんもお店によく来ますか?
ご主人:お祭りに関して言えば、商店街で朝市なんかもやっていて、賑わっていたんですよ。毎月最終の日曜日に開催していて、目玉商品として、食品を安く売っていたのでみんな買いに並んでいました。
板橋区の赤塚のほうは農家が結構あるので、その農家さんも大根や白菜、お花なんかも売りに出店していたんですよ。でも、だんだんやる人が年を取ってきて、残念ですけど、2年くらい前に朝市は終了しました。
たばこは今は180種くらいですかね。雑誌のほうは、小学生の女の子向けの漫画雑誌や、週刊少年漫画雑誌がよく出ます。あとは売れ筋のコミックなんかも。
朝市のほうは残念ですね。それでは、ご主人がご商売を続ける上で気をつけていらっしゃることは?
ご主人:健康には気をつけています。おかげさまで大きな病気もなく過ごしてきました。健康の秘訣は、あまり食べ過ぎないことじゃないでしょうか(笑)。
それから、お店の会計では、3年くらい前からクレジットカードを使えるようにしました。本と文具とたばこを買っていかれるお客様でクレジットカードを使う方はやはり多いです。
あとは、孫が生まれたときに、パソコンを始めたんです。写真を撮ってパソコンに保存しようと思いまして。なので、お店のなかでもFreeWi-Fiが使えます。
周辺案内
根ノ上遺跡
昭和59~61年に発掘調査が実施され、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、平安時代、太平洋戦争時の遺構と遺物が発見された。調査範囲の一部分を埋め戻し保存され、根ノ上遺跡緑地として整備されている。
板橋区小茂根1-6
東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原」下車徒歩5分
大谷口氷川神社
創建年代は不詳ながら、延宝2(1674)年の御水帳に記載があることから、江戸時代中期には創建され、上板橋村小名大谷口の鎮守となっていたと考えられる。ご祭神は速須佐之男命、大雷命、木花佐久夜姫命。
板橋区大谷口上町89-1
東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原」下車徒歩15分
編集後記
昨年のちびっ子祭りの写真を見せてくれたご主人。とても賑わっていて、楽しそうな子供たちの表情から活気を感じました。
また、お孫さんの誕生と同時にパソコンを始められたとかで、ご主人の優しいおじいちゃんとしての側面も見えました。
お店は広く、文房具もたばこの銘柄も豊富で明るい雰囲気です。お近くの方はぜひお店を訪れてみてください。