代表 | 葉山 茂保 |
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住所 | 〒155-0031 世田谷区北沢2-13-13 |
TEL | 03-3414-4955 |
若者に大人気の街・下北沢。古着屋、雑貨屋、カフェ、美容室、劇場、ライブハウスなどが混在し、狭い路地を折れて歩くと、思わぬ隠れ家的なお店が見つかるなど、散策も楽しい街です。
駅周りは種々雑多なお店が軒を連ね、しばらく歩けば閑静な住宅街。衣食住と、魅力的な街です。そんな下北沢駅至近の立地で長くお店を営み、街の変化を見守ってきた三福酒店のご主人にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
ご主人:昭和10年頃です。祖父がここで酒屋を始めたので、三代目になります。昔、酒屋を始めた頃はもっと間口が広かったんですが、今はもう小さくして、隣を賃貸にしています。
たばこのほうは戦後すぐくらいには売っていたと話を聞いています。
ご主人がお店を継がれたのはいつ頃ですか?
ご主人:25〜26歳頃だったと思います。ですから、継いでから20年くらい経ちます。店を継ぐことは決まっていたので、お酒の勉強をするために、一度外へ出てサラリーマンをしてから、店に入りました。
なるほど。人通りの絶えない立地ですが、たばこのお客様は常連さんと通りすがりの方と、どれくらいの比率でしょうか?
ご主人:平日は常連さんが多いですが、土日になると一見さんが多いです。最近は外国人のお客様も多いです。スマホの画面を見せて、「これが欲しい」という買い物をしますね。
たばこの銘柄豊富ですが、種類はどれくらいでしょうか?
ご主人:200種くらいですかね。あまり出ない銘柄の管理には気をつけています。自動販売機も2台置いていますが、窓口の手売りのほうが圧倒的に多いです。
でも、最近タスポを所有している人の比率も増えたので、自動販売機でも出るところは出るって聞きますよ。あと、最近はやはりアイコス専用のヒートスティックが売れてきましたね。
ご主人は下北沢で生まれ育って、今もご商売をされていて、街の変遷も見てきたかと思いますが。
ご主人:駅が地下になってからは、人通りが減りました。2〜3年前くらいからですね。もともと下北は歩いている人は多いんですが、お金を落とすお客さんってあまりいないんですよ。特に昼間はそうですね。
周辺案内
真龍寺
正式名称は、大雄山 真龍寺といい、1929年に創建された曹洞宗の寺。毎年節分の時期に行われる、しもきた天狗まつりの「天上天下一天狗道中」の起点・終点になっている。
世田谷区北沢2-36-15
京王井の頭線・小田急小田原線「下北沢」より徒歩3分
本多劇場
1982年に開場した演劇専用の民営劇場。現在まで様々な劇団が公演しており、東京の小劇場演劇を牽引してきた。下北沢を演劇の街たらしめるのも、この劇場の存在が大きい。
世田谷区北沢2-10-15
京王井の頭線・小田急小田原線「下北沢」より徒歩3分
編集後記
下北沢駅周辺は、ずっと工事中というイメージですが、それでも人の往来は多く、平日の昼間でも若い方たちが街歩きやショッピングを楽しんでいます。下北は2017年度に複々線化完成、2018年度には駅舎完成の予定です。
そうすると、ご主人の仰っていたように、また人の流れも変わりそうですね。この地で80年以上の歴史ある三福酒店さん。お忙しなかご対応いただき、ありがとうございました。