代表 | 脇坂 民子 |
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住所 | 〒124-0004 葛飾区東堀切3-22-7 |
TEL | 03-3604-0724 |
京成本線お花茶屋駅から北へ15分ほど歩くと、閑静な住宅地に脇坂たばこ店さんがあります。お店はJR綾瀬駅と亀有駅を往来するバス通りにも面していて、周辺は小学校や幼稚園、広い運動場があり、とても暮らしやすそうな環境です。こちらでたばこ屋さんを営むご主人と奥様にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
奥様:最初は、私の叔母が通りの向かいで駄菓子とたばこの店を始めたんです。その後、区画整理があって、今の場所に移って、ここで店を始めたのは昭和38年頃です。叔母が年を取って店を続けられなくなったので、名義を私に変えてからは、たばこと雑貨の店になりました。
今は、奥様とご主人でお店を見ているんですね。
奥様:主人は外で勤めていましたが、退職してからは店をよく見てくれているので、私は今は好きなことをさせてもらっています。
ご主人:サラリーマン時代は、自由奔放にさせてもらって、苦労かけたから(笑)。
奥様 今はほとんど主人が店をやってるものですから、たまに私が店に出ると、お客様に「ご主人ならわかるのになあ」って言われます(笑)。主人は勤めていた頃も、仕事が休みの日には店を見ていてくれたんですよ。
ご主人:僕は小僧あがりだから、商売のことはその頃にたたき込まれたんです。たばこ屋は退職したあとの商売としてはいいね。人と会話して勘定して。
奥様:ですから、主人は計算は早いですよ。そろばんを使って。
では、ご主人はご商売には慣れていらっしゃったんですね。営業時間は?
奥様:朝7時には開けています。そのかわり、閉めるのは早くて夕方6時半です。お客様からすると、6時半の閉店は早いかもしれませんが、このへんは学校と公園と住宅地なので、特に冬は夕方になると人通りがなくなるんです。昔は、この通りは商店街で、十数軒お店があったんですけど、みんなやめてしまいました。この通りで最初に店を始めたのが叔母なので、最初で最後の店になっちゃいました(笑)。休みは日曜日だけなんですが、営業日はずっと主人が店を見てくれているので私は好きなことをさせてもらっています。この間、たばこ組合の方に「脇坂さんはご主人が元気だから幸せだね」って言われたんです。今までそんな風に思ったことはなかったんですよ。元気なのは当たり前だって(笑)。でも、当たり前ではないんですよね。本当に助かっています。
ご夫婦お二人ともお元気で商売できるのは素晴らしいことですね。お客様は地元の方が多いですか?
ご主人:そうですね。自転車に乗って買いに来てくれたり、来てくれるお客様はずっと来てくれるので、ありがたいですね。しばらく来ないなと思ってたら、引っ越ししていたり。
奥様:中には、「引っ越します」と言いに来て下さる方もいるんですよ。
ご主人:今は遠くに引っ越しちゃったけど、「今日は近くを通りかかったから」って寄ってくれたりする方も何人かいて、ありがたいです。
それでは、ご商売をされる上で気をつけていらっしゃることは?
ご主人:お客様に逆らっちゃいけないね。お客様に勝っちゃいけない。
奥様:例えば、お客様が言った銘柄を出しても「違うでしょ!」って言われることもありました。お客様のほうで銘柄を勘違いしていたのだとしても、「はい、すみません」と言うしかないですね。お客様が「暑いね」って言ったら、こちらは寒いと思っていても、「そうですね」と相づちを打つ。たばこ以外の話題でも、お客様に合わせるということです。
ご主人:一度でもイヤな思いをさせてしまったら、もうそのお客様は二度と店に来ませんよね。お客様には気持ちよく買い物をしていただく。そのことは心がけています。
周辺案内
普賢寺
寿永(1182-84)の頃、朽ちた大木の根本から清水が湧き出し、領主葛西兵衛尉入道寂昌がその根を掘ると、薬師仏の像が出た。寂昌はここに堂を建て、普賢寺と名付けたことが縁起とされる。
葛飾区東堀切3-9-3
京成本線「お花茶屋」より徒歩15分
上千葉公園運動場テニスコート
葛飾区総合スポーツセンター運営の運動場。テニスコートは3面あり、少年球技場、少年ソフトボール場としても利用できる。
葛飾区東堀切3-25-1
京成本線「お花茶屋」より徒歩15分
編集後記
とても温かい雰囲気の仲むつまじいご夫婦で、お店を閉めた後は、お二人そろって夕飯を食べ、晩酌をするのが楽しみだと仰っていました。ご主人は、小売店のこれからのことも良く考えていらっしゃっていて、奥様もそれを支え、ご夫婦助け合ってご商売を営んでいるのだと感じました。温かいご夫婦が営む町のたばこ屋さん。近くを通った際はぜひ足を運んでみてください。