代表 吉岡 勇
住所 〒154-0023  世田谷区若林2-41-1
TEL 03-3422-3133

 東急世田谷線の若林駅より、環七を北上し、バスや車の行き交う淡島通りに折れて東に少し歩くと、吉岡商店さんがあります。若林駅周辺は、閑静な住宅地、その中をコンパクトかつレトロな雰囲気を持つ世田谷線が走る風景は、心がなごみます。そんな若林でお店を構えるご主人と奥様にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人

 ご主人:だいたい昭和30年頃ですね。店を始めたのは、私の母で、たばことお菓子を置いている店でした。今はたばこと、切手やハガキも扱っています。

 奥様:義母が店を始めた頃は、玄関先でちょっとお菓子を置いて売ってるような店でした。それから、たばこ販売の許可をいただいて、たばこも売るようになったんです。

それでは、ここはもともとご自宅だったんですね。お店の前のバス通りは商店街のような雰囲気もありますね。

たばこの陳列棚

 ご主人:昔はそうでしたが、今は向かいにコンビニさんができて、少しずつ個人のお店はなくなっていきましたね。場所は、バス通りで、バス停の前に店があるので、目立つ場所ではあるんですけどね。朝7時から夜10時まで私と妻と娘と3人でやっています。

営業時間がすごく長いですね!

出入り口二カ所。灰皿も設置されています。

 ご主人:昼間は娘がひとりでやってくれています。朝はここから、渋谷まで目の前のバス停から15分から20分で行けますから、通勤のお客様がいらっしゃいますし、夜はまた会社帰りのお客様ですね。
 
 奥様:土日も売れますね。このあたりは住宅地だからかもしれません。

ご主人は、すぐこのお店を継がれたのでしょうか?それともどこかお勤めされていらっしゃいましたか?

バス停のすぐ近くです。

 ご主人:勤めに出ていました。定年の60歳まで働いていましたね。

 奥様:義母が店を見ていたんですよ。100歳まで生きまして、元気でしたね。近所の方が「おばあちゃん、おばあちゃん」て来てくださいましたし、接客で人と話したり、計算することが良かったんでしょうね。主人が勤めている間は、義母と私とで店を見ていました。

それでは、ご商売で気をつけていらっしゃることは?

切手やはがきも売っています。

 奥様:当たり前のことですけど、お客様に気分良くお買い物をしていただくことですね。感じの悪い対応のお店には、お客様は行かないでしょう。たばこはどこでも売っているものですからね。お客様が一生懸命働いて得たお金を、ここで使って下さっているんだということが、いつも頭の中にあります。

周辺案内

太子堂八幡神社

 創建年代は不詳。太子堂が草庵として創建された頃、もしくは太子堂村が興左衛門により新田開墾された天正年間頃に創建されたと推定されている。ご祭神は誉田別命

世田谷区太子堂5-23-4
東急世田谷線「若林」下車徒歩10分

若林稲荷神社

 かつて福寿稲荷と呼ばれていた神社。江戸時代初期から中期にかけての創建と推定されている。毎年9月の大祭は出店も多く並び、御神輿が街を練り歩き、賑わいを見せます。

世田谷区若林2ー18-1
東急世田谷線「若林」下車徒歩7分

編集後記

 ご主人と奥様にお話しを伺ってきました。取材中にも、度々お客様がいらっしゃって、奥様がてきぱきと親切にご対応されていました。お店はバス通りに面しているので、車やバイクを止めて買いにこられるお客様も多いとのこと。住宅地の親切なたばこ屋さん。これからも明るい灯をともしていてほしいです。