代表 | 山岸 治夫 |
---|---|
住所 | 〒166-0004 杉並区阿佐谷南1-17-15 |
TEL | 03-3311-2678 |
JR中央・総武線、阿佐ヶ谷駅南口前にアーケード商店街の阿佐谷パールセンターがあります。青梅街道まで約700メートルもの長いアーケードにあらゆるお店が軒を連ね、常に買い物客で賑わう活気ある商店街です。このパールセンターに長年お茶とたばこのお店を構える大和園のご主人にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
ご主人:僕の父が店を始めたのが昭和28年です。その頃から今と名前は違いますが、阿佐谷南本通り商店会といって、パールセンターの前身となる商店街はありました。父が店を始めた頃には、もうだいぶお店がありましたね。ただ、商店街の一軒一軒の店舗は色々変わってきました。今は、年間10店舗くらいは変わるかな。変わるところはしょっちゅう変わるし、変わらないところはずっと変わらなくて、うちは「ずっとやってるね」なんて言われています(笑)。
こちらにお店を構えたきっかけは?
ご主人:もともとこの辺に住んでいたということではなく、父の知り合いの方がここで、昭和24年頃に商売を始めたんです。でも、あまりうまくいかなくて、店を売りたいってことで、父が居抜きで買ったんです。だから、店の屋号は前の店からのものですね。父は新潟出身だから、大和は関係ないです(笑)。それで、そのままお茶を売っていて、たばこもいいんじゃないかということで、たばこの販売も始めたということです。
今はご主人と奥様とでお店をみてるんですね。たばこの仕入れはご主人ですか?
ご主人:たばこは女房がみてます。たばこのお客様はもう常連さんばかりですね。うちの前にある喫茶店がたばこを吸える店なので、うちでたばこを買って喫茶店に入っていったり、喫茶店にいた人がうちに買いに来たりと、便利に使ってもらっています。最近飲食店でも、禁煙のところが増えてきたけど、この商店街にある店は吸えるところが多くて珍しいですよ。
パールセンターはずっとお客様で賑わっていて、お忙しいでしょうね。
ご主人:午前中と昼休みと夕方の時間帯は忙しいかな。午後2~3時くらいはちょっと休めます。お昼寝ができるほどじゃないけど(笑)。この商店街は比較的、空店舗がないんですよ。年間10店舗くらいはやめちゃうけど、その後すぐにまた10店舗は新しく入ってきて、お店が多いぶん、人も来ますね。お客様は働いている人が多いです。杉並区役所がすぐそばにあるんですよ。区役所の人はしょっちゅう来てくれますね。
長い間ご商売をされていて思い出に残っていることは?
ご主人:2011年の震災直後、放射能がお茶にも出たってニュースがあってからは、静岡のお茶の売り上げがガクッと落ちました。静岡の一部の地域のお茶だけなんですが、静岡産のお茶っていうだけで、お客様はみんな買わなくなっちゃった。それで仕方なく鹿児島のお茶を中心に仕入れました。
奥様:たばこも震災の後、在庫が全然なくて他のお店もそうでしょうけど、売りたいのに売ることができなくて、お客様には本当に申し訳なかったですね。それまでは売りたくて売りたくてしょうがなかったから、初めての経験でした。
ご主人:在庫があるのに売れないのは困るけど、売れるのに売るものがないっていうのも困るよね(笑)。たばこは工場が被災して一時的に出荷停止になったわけだけど、お茶にしても、商売は安心安全なものをお客様に売らなくてはいけないから、それは気をつけています。
周辺案内
馬橋稲荷神社
鎌倉時代末期の創建と伝えられているが詳細は不明。石造の大鳥居(二の鳥居)は昇龍、降龍が彫り込まれ、巻龍の鳥居は品川神社、宿鳳山高円寺境内の稲荷社、馬橋稲荷神社のみということから、東京三鳥居のひとつと言われています。
杉並区阿佐谷南2-4-4
JR中央線「阿佐ヶ谷」下車徒歩10分
阿佐谷パールセンター
JR阿佐ヶ谷駅南口から青梅街道にかけ、約700メートルもの全長を誇るアーケード商店街。都内初の歩行者天国商店街は、地元の人々に愛されています。毎年8月開催の七夕祭りは東京の夏の風物詩となりました。
杉並区阿佐谷南
JR中央線「阿佐ヶ谷」南口すぐ
編集後記
ご主人と奥様とで切り盛りされている大和園さん。お二人とも明るく、ご主人は時々冗談をまじえながら、楽しくお話をして下さいました。ご夫妻とても仲むつまじく、取材日前日の休日は、お二人でひたち海浜公園に行かれたそうです。休日もご主人は野球をしたり、奥様はお芝居を見に行ったりと、とても活動的に過ごされているとのことで、話題も豊富。取材中、楽しく過ごさせていただきました。専門店の美味しいお茶もいただき、ありがとうございました。