代表 | 岡 陽子 |
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住所 | 〒170-0001 豊島区西巣鴨3-25-11-104 |
TEL | 03-3918-3051 |
都営地下鉄三田線、西巣鴨駅のA3出口を出てすぐの白山通りと明治通りが交差する好立地に婦人服とたばこを扱うお店を構えるヒヨシヤさん。お店の間口が広く、たばこの窓口もひろびろ、灰皿を置いてある喫煙場所もゆったりとしたスペースがあるので、喫煙される方にはたいへんありがたいたばこ屋さんです。この通勤の便も良い西巣鴨で長年お店を営んでいる奥様にお話を伺ってきました。
お店の創業はいつ頃でしょうか?
奥様:昭和7年に私の父が食堂を始めました。両親が亡くなってからは、主人も会社勤めをしていたし、食堂はやめて、子供が小さいうちはたばこだけ売っていたんです。でも子供が成長するにつれ、昔、私が新宿にある服飾の学校を出て、デパートのイージーオーダーのデザインをしていたこともあって、少しずつ婦人服の販売をするようになったんです。今の店の形態になったのは、24年くらい前にここがマンションになってからです。その前はこのあたりは商店街で、店も一軒家だったんです。前の道路が拡幅されたりして、このあたりも昔と比べるとずいぶん変わりましたよ。
今は奥様とご主人とお二人でお店をみているのですね。
ご主人:私は38年会社勤めをして、退職してから店を手伝うようになりました。
奥様:最近、主人も商売が板についてきて、私が店に出ていると、お客様に「おじさんは?」とか「旦那はどうしたの?」って言われて人気者なんですよ(笑)。大正大学がすぐそばにあって、学生さんなんかには、「遊んでばっかりいないで勉強しろよ」とか言うものですから。
お店が広いぶん、たばこの窓口も広くて銘柄も豊富ですね。
奥様:数えたことはないですけど、400種くらいだと思います。たばこの在庫の管理は主人がやって、私が洋服ってだいたい棲み分けができています。自動販売機も外に3台あって、昔ほどじゃないけど大変ですよ。タスポの前は自販機のたばこは一日で全部なくなっちゃってたから、一泊旅行も行かれないと嘆いていたんですけど、今は全然出ないです(笑)。以前は自販機の前にも人が並ぶようなことがあったんですけど、今はありえないですね(笑)。でも、手売りのほうがカートンもよく出るのでありがたいですね。
駅すぐの好立地で、灰皿を二台置いているので、お掃除は大変でしょう。
奥様:お掃除は大変です。ご利用くださる方は多いですよ。いつだったか、吸ってる方が灰皿を中心に二重三重になってることがありました(笑)。場所柄だとも思いますけどね。掃除は本当に大変ですけど、たばこを売るだけ売って吸う場所をつくらないんじゃ、お客様も不便でしょ。
ご商売で気をつけていらっしゃることは?
奥様:にこやかにしていることですね。
ご主人:うちは顔なじみの方が多いんですよ。だんだん慣れてくると、お客様も話がしたいようで、来るたびに話し相手になったりします。そういうお客様はずっと通ってくれますね。
奥様:犬を連れてくるお客様がいて、主人はワンちゃんが大好きだから、そのワンちゃんをすごく可愛がってるんです。とにかく一言でもいいからお話したり、お客様と交流することですね。
周辺案内
にしすがも創造舎
2001年に閉校した中学校の校舎や体育館をそのまま残し、アートファクトリーとして2004年にオープン。ふたつのNPOが共同で運営管理をしながら、子供向けのワークショップやアーティストと地元の人々によるプロジェクトを行っています。
豊島区西巣鴨4-9-1
都営地下鉄三田線「西巣鴨」下車徒歩1分
妙行寺
寛永元年(1624年)に赤坂に起立し、四谷を経て明治42年、西巣鴨に移転。境内には「東海道四谷怪談」で知られるお岩さんの墓、浅野家瑤泉院供養塔、うなぎ供養塔、魚がし供養塔があります。
豊島区西巣鴨4-8-28
都営地下鉄三田線「西巣鴨」下車徒歩3分
編集後記
会社勤めをしていたご主人が退職するまでは、お一人でお店を切り盛りしていらっしゃった奥様。「いつもにこやかに」と仰るとおり、笑いの絶えない温かなお人柄に惹かれてお店に通われるお客様も多いことでしょう。西巣鴨は交通至便で、住人も多く、通勤のお客様にとってヒヨシヤさんは、とっても頼れる街のたばこ屋さんです。