1976-1965 昭和50年代
おつかいと言えばたばこ。ささやかなお駄賃がシアワセだった頃

【1978/昭和53年】
私は子供の頃祖母に育てられたのですが、昔居酒屋をやっていた祖母がお客さんが来ない時間にのんびり煙草を吸う姿をよく見かけた記憶があります。よく…といっても店をやめてからは年金暮らしですから質素で、1本のたばこに火をつけ、ひと口、ふた口吸ったらすぐ消します。そうしてフィルターのぎりぎりまで吸います。そんなちびた吸いかけのたばこが灰皿の中に可愛くいつも5〜8本並んでいるのです。ゆっくりとおいしそうに口に含む祖母の姿が懐かしく思い出されます。
[30代/女性/北海道]
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