1976-1965 昭和50年代
おつかいと言えばたばこ。ささやかなお駄賃がシアワセだった頃

【1975/昭和50年】
ベトナム戦争終結
父は、ある私立大学の教授をしておりましたが、大変なヘビースモーカーでした。一日何本吸っていたのかわかりませんが、書斎に入るとタバコの煙がもうもうとしていました。そんな父がある日突然「タバコをやめるぞ」と言い吸わなくなりました。もう60歳になっていたのにです。 ところが、何か寂しげな感じになり、元気が売り物の父も「先生ご病気ですか?」と学生から聞かれるようになりました。タバコを吸わないメリットよりデメリットの方が大きかったようです。 その内、健康になるはずの父は見る見る弱り、68歳で亡くなりました。今考えると、タバコは父の唯一の楽しみであり、ストレス解消であり、健康の元だったのですね。害でも何でも無かったということです。
[50代/女性/茨城県]
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