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【1990／平成2年】
私が煙草を吸い出したきっかけといえば、他愛も無い事でした。当時大学の同級生の男の子にからかわれたからです。「どうせ女の子は煙草も吸えないんだから」まだ大学に入りたてで、男の子もいきがりたい年頃だったのだとは思います。煙草を吸う事が大人の証であり、「カッコいい事」だったのでしょう。けれど、私も負けん気が強く、女だからってできない事はない、「煙草くらい誰でも吸える」と当てつけるように吸い始めたのでした。封建的な家族への反抗心もあったと思います。今思えば馬鹿な話ですが。でも、煙草を吸っていたおかげで喫煙所で知り合い、話しをするようになった男性と結婚したのですから、煙草は私達夫婦の縁結びとも言えるのでした。
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